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海外時報

開花はまだ先「バイオシミラー市場」

振幅がある将来予測、損害賠償覚悟で発売も

2017年1月15日号

 共和党支配による「業界フレンドリー」な環境の期待に沸いたのも束の間、ドナルド・トランプ次期大統領の「私は薬価を下げる」発言(タイム誌)で、米国医薬品市場の17年展望は再び不透明感に包まれた。そんななか、年末年始に多く語られたのは「(17年は)バイオシミラー(BS)元年になるか」だった。  17年の世界売上高トップ10候補(エバリュエート・ファーマ)のうち、2剤のBSが16年末に売り出され、2剤のBSが承認、3剤の承認申請があった。ファイザーは訴訟リスクを抱えたまま、レミケードBS「インフレクトラ」の上市に踏み切った。特許係争は結論次第(控訴審)で損害賠償が生じる危険覚悟の発売だ。  イーライリリーとベーリンガーインゲルハイムのランタスBS「ベイサグラー」は米国では新薬ルートで承認され、和解に沿って12月に売り出された(欧州ではBS扱い)。大手薬剤給付...  共和党支配による「業界フレンドリー」な環境の期待に沸いたのも束の間、ドナルド・トランプ次期大統領の「私は薬価を下げる」発言(タイム誌)で、米国医薬品市場の17年展望は再び不透明感に包まれた。そんななか、年末年始に多く語られたのは「(17年は)バイオシミラー(BS)元年になるか」だった。  17年の世界売上高トップ10候補(エバリュエート・ファーマ)のうち、2剤のBSが16年末に売り出され、2剤のBSが承認、3剤の承認申請があった。ファイザーは訴訟リスクを抱えたまま、レミケードBS「インフレクトラ」の上市に踏み切った。特許係争は結論次第(控訴審)で損害賠償が生じる危険覚悟の発売だ。  イーライリリーとベーリンガーインゲルハイムのランタスBS「ベイサグラー」は米国では新薬ルートで承認され、和解に沿って12月に売り出された(欧州ではBS扱い)。大手薬剤給付管理

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