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医政羅針盤

厳しい展開が見込まれる18年度同時改定

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2017年1月15日号

 これからの医療政策を巡って注目されるのは、18年度に予定されている診療報酬・介護報酬同時改定に向けた議論だ。17年度予算編成過程でも、いわゆる「骨太の方針2015」の「社会保障関係費の実質的な増加が高齢化による増加分に相当する伸び(1.5兆円程度)となっていること、経済・物価動向等を踏まえ、その基調を2018年度(平成30年度)まで継続していくことを目安」とする方針を踏まえ、社会保障関係費の増加幅は4997億円にまで圧縮された。この方針が引き続き堅持されれば、18年度同時改定は厳しい展開になることが見込まれる。  17年度政府予算案を見ると、国債発行額は34兆3698億円で、前年度から622億円の減少となっており、13年度以降、縮減傾向が続いている。一般会計歳出は総額97兆4547億円と、過去最大になっているものの、最近話題になっている「シムズ論文」の議論に従えば、国債発行額...  これからの医療政策を巡って注目されるのは、18年度に予定されている診療報酬・介護報酬同時改定に向けた議論だ。17年度予算編成過程でも、いわゆる「骨太の方針2015」の「社会保障関係費の実質的な増加が高齢化による増加分に相当する伸び(1.5兆円程度)となっていること、経済・物価動向等を踏まえ、その基調を2018年度(平成30年度)まで継続していくことを目安」とする方針を踏まえ、社会保障関係費の増加幅は4997億円にまで圧縮された。この方針が引き続き堅持されれば、18年度同時改定は厳しい展開になることが見込まれる。  17年度政府予算案を見ると、国債発行額は34兆3698億円で、前年度から622億円の減少となっており、13年度以降、縮減傾向が続いている。一般会計歳出は総額97兆4547億円と、過去最大になっているものの、最近話題になっている「シムズ論文」の議論に従えば、国債発行額の縮

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