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経済記事の読み方

銀行ローンに金融庁が「メス」

日弁連が多重債務問題になると警告

2017年1月15日号

「宇都宮先生が最近、大きな声を出していますね。騒動にならなければいいけど」  大手銀行の広報担当者が話したのは16年の夏だった。日本弁護士連合会元会長の宇都宮健児氏が金融業界に対してモノ申すとなれば、消費者金融の問題を置いてほかにない。  その1ヵ月後、日弁連から「銀行等による過剰貸付の防止を求める意見書」が出た。銀行によるカードローンの過剰貸し付けが多重債務を生みかねない、として銀行の消費者ローンに対して規制強化を求めたのだ。06年施行の貸金業法は、年収の3分の1以上の融資を原則禁じる総量規制を盛り込んだ。しかし規制は貸金業者限定のもので、銀行や信用金庫など民間金融機関は適用対象外である。銀行はそれをいいことに総量規制を守らず過剰に融資している、との主張である。  日弁連は高金利・過剰貸し付け・過剰取り立ての、いわゆる「サラ金3悪」を消費者ロー... 「宇都宮先生が最近、大きな声を出していますね。騒動にならなければいいけど」  大手銀行の広報担当者が話したのは16年の夏だった。日本弁護士連合会元会長の宇都宮健児氏が金融業界に対してモノ申すとなれば、消費者金融の問題を置いてほかにない。  その1ヵ月後、日弁連から「銀行等による過剰貸付の防止を求める意見書」が出た。銀行によるカードローンの過剰貸し付けが多重債務を生みかねない、として銀行の消費者ローンに対して規制強化を求めたのだ。06年施行の貸金業法は、年収の3分の1以上の融資を原則禁じる総量規制を盛り込んだ。しかし規制は貸金業者限定のもので、銀行や信用金庫など民間金融機関は適用対象外である。銀行はそれをいいことに総量規制を守らず過剰に融資している、との主張である。  日弁連は高金利・過剰貸し付け・過剰取り立ての、いわゆる「サラ金3悪」を消費者ローンか

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