医薬経済オンライン

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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

治療アクセスと収益の狭間で

オーファンドラッグと薬価問題への不安

株式会社アンテリオ理事 堀玲子

2017年1月15日号

 16年11月16日からマレーシアの首都クアラルンプールで行われたアジア希少疾患カンファレンスに参加した。また、この直前には国連で希少疾患のNGOのサブコミッティが発足、日本を含む11ヵ国の希少疾患(レアディジーズ)に関するNPOやNGOなどの取り組みが発表された。 日本は「難病患者に対する医療等に関する法律」(難病法)で指定された306疾患の患者負担が最小限に抑えられている。患者にとっては、医療費以外の負担も大きいという意見もあるだろう。だが、今回のカンファレンスに参加して、オーストラリアを含むアジア各国(地域)で、日本のような希少疾患や難病用薬に対する公的な支援制度が基本的にないことがわかった。 それでは高価なオーファンドラッグはアジア各国でどのように使用されているのだろうか。基本は個人での負担である。それ以外は政府の一部予算のなかから、さまざ...  16年11月16日からマレーシアの首都クアラルンプールで行われたアジア希少疾患カンファレンスに参加した。また、この直前には国連で希少疾患のNGOのサブコミッティが発足、日本を含む11ヵ国の希少疾患(レアディジーズ)に関するNPOやNGOなどの取り組みが発表された。 日本は「難病患者に対する医療等に関する法律」(難病法)で指定された306疾患の患者負担が最小限に抑えられている。患者にとっては、医療費以外の負担も大きいという意見もあるだろう。だが、今回のカンファレンスに参加して、オーストラリアを含むアジア各国(地域)で、日本のような希少疾患や難病用薬に対する公的な支援制度が基本的にないことがわかった。 それでは高価なオーファンドラッグはアジア各国でどのように使用されているのだろうか。基本は個人での負担である。それ以外は政府の一部予算のなかから、さまざま

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