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眺望 医薬街道

高齢者は能力に応じた負担を

近藤正觀

2017年1月15日号

 1月5日、日本老年学会と日本老年医学会は「高齢者」の定義について現在の65歳以上を「75歳以上」に引き上げるべきだと提言した。日本では「高齢者の年齢」に関して法律上の定義はない。高齢者の定義は国連が1956年に出した報告書のなかで、高齢化率を算出する基準年齢を65歳以上と定めたことに由来する。世界でも65歳以上を高齢者とする国が多いだけで、すべての国で適用されているのもでもない。 65歳以上が高齢者という定義に従えば、日本は25年には30%を超え、60年には約40%の高齢社会になると予想されている。総人口は08年をピークに減少中だが、75歳以上は13年時点で12.3%であり、60年には約27%に達するという推計もある。もし年齢条件を変更すれば、60年の高齢化率は一挙に13ポイントも下がることになる。 注視しなければならないことは、56年の日本人の平均寿命は男性で63.59歳、女性で67...  1月5日、日本老年学会と日本老年医学会は「高齢者」の定義について現在の65歳以上を「75歳以上」に引き上げるべきだと提言した。日本では「高齢者の年齢」に関して法律上の定義はない。高齢者の定義は国連が1956年に出した報告書のなかで、高齢化率を算出する基準年齢を65歳以上と定めたことに由来する。世界でも65歳以上を高齢者とする国が多いだけで、すべての国で適用されているのもでもない。 65歳以上が高齢者という定義に従えば、日本は25年には30%を超え、60年には約40%の高齢社会になると予想されている。総人口は08年をピークに減少中だが、75歳以上は13年時点で12.3%であり、60年には約27%に達するという推計もある。もし年齢条件を変更すれば、60年の高齢化率は一挙に13ポイントも下がることになる。 注視しなければならないことは、56年の日本人の平均寿命は男性で63.59歳、女性で67.54

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