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OBSERVER

植田晃然 ゴールドマン・サックス証券投資調査部ヴァイス・プレジデント

2017年1月1日号

制度議論で予見性が低下──16年を振り返って。植田 ポジティブな話が多かった15年から一転して、厳しい年となった。なかでも特例拡大(巨額)再算定の導入は大きかった。これまでは長期収載品がターゲットとなって、薬価引き下げやジェネリック医薬品(GE)使用促進策などが打ち出されてきた。 ところが、巨額再算定が導入されたことで、特許期間が残っている製品も標的となってしまった。通常の市場拡大再算定では、ある程度、該当する品目が予想できていたが、ルールが変わり、価格や時期もその場その場で設定されると厳しい状況に陥る。さらに巨額再算定だけでなく、毎年薬価改定の議論も短期間で進んだ。また、最大市場である米国でも価格自由度がかなり低下してきている。新薬メーカーが成長するには新薬を出し続けることが重要であり、国内メーカーはグローバルで稼ぐことが必要になってくる。... 制度議論で予見性が低下──16年を振り返って。植田 ポジティブな話が多かった15年から一転して、厳しい年となった。なかでも特例拡大(巨額)再算定の導入は大きかった。これまでは長期収載品がターゲットとなって、薬価引き下げやジェネリック医薬品(GE)使用促進策などが打ち出されてきた。 ところが、巨額再算定が導入されたことで、特許期間が残っている製品も標的となってしまった。通常の市場拡大再算定では、ある程度、該当する品目が予想できていたが、ルールが変わり、価格や時期もその場その場で設定されると厳しい状況に陥る。さらに巨額再算定だけでなく、毎年薬価改定の議論も短期間で進んだ。また、最大市場である米国でも価格自由度がかなり低下してきている。新薬メーカーが成長するには新薬を出し続けることが重要であり、国内メーカーはグローバルで稼ぐことが必要になってくる。 イ

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