鳥インフルエンザ蔓延の「元凶」は中国か
今季のパンデミックで専門家らが指摘
ノンフィクション作家 辰濃哲郎
2017年1月1日号
JR水戸駅から線路沿いに800メートルほど歩くと、千波湖のほとりに出る。1周が3キロほどというから、かなり大きな湖だ。普段からコブハクチョウやコクチョウなどが棲みつき、11月からは多くの渡り鳥が飛来して、冬の風物詩として観光名所にもなっている。
異変が起きたのは、12月に入ってすぐだった。6日にユリカモメが死んでいるのが見つかり、続いてコブハクチョウが水上でグルグルともがくように苦しんでいるのが保護された。いずれも鳥インフルエンザウイルスに感染していることがわかった。20日までに25羽のコブハクチョウと、ユリカモメなどを含めて計28羽がこの湖で感染の疑いで死んだ。
園内の至るところに消毒のための石灰が撒かれ、看板が並ぶ。
「鳥のフンを踏まないよう注意してください」
「エサをやらないように」
10〜11年のシーズンに全国で大量の野鳥や渡り鳥が感染したとき...
JR水戸駅から線路沿いに800メートルほど歩くと、千波湖のほとりに出る。1周が3キロほどというから、かなり大きな湖だ。普段からコブハクチョウやコクチョウなどが棲みつき、11月からは多くの渡り鳥が飛来して、冬の風物詩として観光名所にもなっている。
異変が起きたのは、12月に入ってすぐだった。6日にユリカモメが死んでいるのが見つかり、続いてコブハクチョウが水上でグルグルともがくように苦しんでいるのが保護された。いずれも鳥インフルエンザウイルスに感染していることがわかった。20日までに25羽のコブハクチョウと、ユリカモメなどを含めて計28羽がこの湖で感染の疑いで死んだ。
園内の至るところに消毒のための石灰が撒かれ、看板が並ぶ。
「鳥のフンを踏まないよう注意してください」
「エサをやらないように」
10〜11年のシーズンに全国で大量の野鳥や渡り鳥が感染したときには
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