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注目新薬と市場展望

どうなる「オプジーボ」と「キイトルーダ」の今後

第5回

UBS証券株式会社 調査本部アナリスト 関 篤史

2016年12月15日号

 11月16日の中央社会保険医療協議会・薬価専門部会で「オプジーボ」の緊急的な対応が議論され、同日の総会で了承された。月額約290万円(非小細胞肺がん)の薬価は17年2月より半額に引き下げられる。2月には同じ抗PD1抗体「キイトルーダ」の薬価収載も見込まれ、今後さらにがん免疫療法薬市場が拡大することになる。この市場の薬価改定はどうなっていくのだろうか。  11月30日の中医協で診療側の中川俊男委員は毎年の改定が頻発しないような薬価制度の抜本的な改革を求めた。極めて的を射た発言だが、同日に厚生労働省から提出された資料を見る限りでは、既存制度の延長線の変更にとどまり、抜本的な改革とは言いにくい。  キイトルーダはすでに日本でメラノーマ(PDL1陽性)適応で9月28日に承認されているが、MSDは11月の薬価収載希望申請書を提出していない(これも企業戦略なのだろうか)...  11月16日の中央社会保険医療協議会・薬価専門部会で「オプジーボ」の緊急的な対応が議論され、同日の総会で了承された。月額約290万円(非小細胞肺がん)の薬価は17年2月より半額に引き下げられる。2月には同じ抗PD1抗体「キイトルーダ」の薬価収載も見込まれ、今後さらにがん免疫療法薬市場が拡大することになる。この市場の薬価改定はどうなっていくのだろうか。  11月30日の中医協で診療側の中川俊男委員は毎年の改定が頻発しないような薬価制度の抜本的な改革を求めた。極めて的を射た発言だが、同日に厚生労働省から提出された資料を見る限りでは、既存制度の延長線の変更にとどまり、抜本的な改革とは言いにくい。  キイトルーダはすでに日本でメラノーマ(PDL1陽性)適応で9月28日に承認されているが、MSDは11月の薬価収載希望申請書を提出していない(これも企業戦略なのだろうか)。

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