技術革新と製薬企業の明日
快進撃続く抗体医薬
第75回 ドラッグラグ解消の努力が重要
生島准
2016年12月15日号
昨年から始まった抗体医薬実用化の第2波は、16年も8つの新薬を日米で誕生させた。昨年の10新薬の記録には及ばなかったものの、新しい標的に対する抗体新薬の創製がまだ続くことを確信させた。
米国では今年、米アムジェンが「ヒュミラ」のバイオシミラーを発売した。90年代に花開いた抗体医薬の第1波の製品が特許切れを迎え、バイオシミラーによる市場の蚕食に直面しているが、第2波の製品群によって、抗体医薬市場は今後も力強く成長を続けるだろう。
今年、日米で商品化された抗体新薬は8品目(表)。米国で今年発売された7品目の抗体新薬はすべて世界初だった。注目は、米国で炭疽菌の感染症拡散予防用抗体医薬と薬剤耐性クロストリジウム・ディフィシル菌に対する抗体医薬が認可されたことだ。従来の抗体医薬の2大治療領域だったがんとリウマチに加えて、感染症に...
昨年から始まった抗体医薬実用化の第2波は、16年も8つの新薬を日米で誕生させた。昨年の10新薬の記録には及ばなかったものの、新しい標的に対する抗体新薬の創製がまだ続くことを確信させた。
米国では今年、米アムジェンが「ヒュミラ」のバイオシミラーを発売した。90年代に花開いた抗体医薬の第1波の製品が特許切れを迎え、バイオシミラーによる市場の蚕食に直面しているが、第2波の製品群によって、抗体医薬市場は今後も力強く成長を続けるだろう。
今年、日米で商品化された抗体新薬は8品目(表)。米国で今年発売された7品目の抗体新薬はすべて世界初だった。注目は、米国で炭疽菌の感染症拡散予防用抗体医薬と薬剤耐性クロストリジウム・ディフィシル菌に対する抗体医薬が認可されたことだ。従来の抗体医薬の2大治療領域だったがんとリウマチに加えて、感染症に抗
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