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医薬経済気象台

OECDが17年世界景気を上方修正

—トランプ政権始動をプラス評価—

2016年12月15日号

 16年が幕を閉じる。世界的に予想外の事態が生じた年だった。その最たるものが米国のドナルド・トランプ次期大統領の誕生だった。ポピュリズムの台頭によって世界的に政治が激動する時期に入ったことを象徴するものだった。17年はトランプ政権が始動する。世界の政治構造が揺れ動くことは間違いない。経済は政治と密接な関係を持つ。17年の世界経済がどうなるか注目される。  世界経済の現状は上向きの動きにある。米国は雇用増が消費増につながり、足踏みから脱して上昇基調を強めてきた。7〜9月期の実質成長率改定値は前期比年率で3.2%、速報値の2.9%から上方修正となった。個人消費が速報値の2.1%から2.8%に上振れしている。11月の雇用統計も堅調を維持、失業率は4.6%と9年ぶりの低水準となり、賃金の上昇も続いている。このため10〜12月期も3%程度の成長が確実視され、16年年間では上半期の...  16年が幕を閉じる。世界的に予想外の事態が生じた年だった。その最たるものが米国のドナルド・トランプ次期大統領の誕生だった。ポピュリズムの台頭によって世界的に政治が激動する時期に入ったことを象徴するものだった。17年はトランプ政権が始動する。世界の政治構造が揺れ動くことは間違いない。経済は政治と密接な関係を持つ。17年の世界経済がどうなるか注目される。  世界経済の現状は上向きの動きにある。米国は雇用増が消費増につながり、足踏みから脱して上昇基調を強めてきた。7〜9月期の実質成長率改定値は前期比年率で3.2%、速報値の2.9%から上方修正となった。個人消費が速報値の2.1%から2.8%に上振れしている。11月の雇用統計も堅調を維持、失業率は4.6%と9年ぶりの低水準となり、賃金の上昇も続いている。このため10〜12月期も3%程度の成長が確実視され、16年年間では上半期の不

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