医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

その現状と展望

島津製作所 診断から治療へ医用領域拡大

—医療用X線装置のパイオニア—

2016年12月15日号

 島津製作所は140年余の歴史を持つ精密機器の老舗である。1875年、教育用理化学機械の製造で創業したが、1909年に日本初の医療用X線装置を完成したX線機器の草分けでもある。02年に中央研究所員だった田中耕一氏がノーベル化学賞を受賞、研究開発型企業としての存在感を世界に知らしめた。事業は計測機器を中核に、医用機器、航空機器、産業機器の4部門で構成している。15年度の売上構成比は、計測機器が61%、医用機器が19%、産業機器が10%、航空機器が8%だった。  中核事業の計測機器の主な製品は、企業や大学、公共機関が研究開発に使用する質量分析装置・バイオ関連解析装置の分析機器、水質計測装置・排ガス測定装置の環境計測機器、疲労耐久試験機・構造物試験機・非破壊検査装置の試験検査・測定機器だ。  第2の事業である医用機器は、X線撮影技術を基盤に計測分析技術を組み合わせて開...  島津製作所は140年余の歴史を持つ精密機器の老舗である。1875年、教育用理化学機械の製造で創業したが、1909年に日本初の医療用X線装置を完成したX線機器の草分けでもある。02年に中央研究所員だった田中耕一氏がノーベル化学賞を受賞、研究開発型企業としての存在感を世界に知らしめた。事業は計測機器を中核に、医用機器、航空機器、産業機器の4部門で構成している。15年度の売上構成比は、計測機器が61%、医用機器が19%、産業機器が10%、航空機器が8%だった。  中核事業の計測機器の主な製品は、企業や大学、公共機関が研究開発に使用する質量分析装置・バイオ関連解析装置の分析機器、水質計測装置・排ガス測定装置の環境計測機器、疲労耐久試験機・構造物試験機・非破壊検査装置の試験検査・測定機器だ。  第2の事業である医用機器は、X線撮影技術を基盤に計測分析技術を組み合わせて開発

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence