鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜
過度な医療化がいいことか業界も考える時代に
第28回
鳥集徹
2016年12月15日号
今年も、あっという間に残りわずかとなった。製薬業界の方々にとって、16年はどんな年だっただろう。 週刊誌で仕事する我が身としては、良くも悪くも「週刊現代」に振り回された1年だった。 本誌でも3回にわたり書かせていただいたが、週刊現代が打って出た「飲み続けてはいけない薬」「受けてはいけない手術」といった医療バッシング大特集は、異例の大ヒットとなった。それに対抗して、筆者も「週刊文春」でたくさんの記事を書くことになった。今や医療記事は、一定の読者をひきつける「キラーコンテンツ」のひとつと認識されている。 エビデンスを無視して危険性ばかり煽り、読者の安全を考慮しない週刊現代の書き飛ばしぶりは、さすがに禁じ手だったと指摘せざるを得ない。だが、この1年の締めくくりとして、医療バッシングが読者に大受けした理由を、医療関係者も製薬業界の人たちも、改めて考...
今年も、あっという間に残りわずかとなった。製薬業界の方々にとって、16年はどんな年だっただろう。 週刊誌で仕事する我が身としては、良くも悪くも「週刊現代」に振り回された1年だった。 本誌でも3回にわたり書かせていただいたが、週刊現代が打って出た「飲み続けてはいけない薬」「受けてはいけない手術」といった医療バッシング大特集は、異例の大ヒットとなった。それに対抗して、筆者も「週刊文春」でたくさんの記事を書くことになった。今や医療記事は、一定の読者をひきつける「キラーコンテンツ」のひとつと認識されている。 エビデンスを無視して危険性ばかり煽り、読者の安全を考慮しない週刊現代の書き飛ばしぶりは、さすがに禁じ手だったと指摘せざるを得ない。だが、この1年の締めくくりとして、医療バッシングが読者に大受けした理由を、医療関係者も製薬業界の人たちも、改めて考え
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