医薬経済オンライン

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武田ウェバー体制の「喫緊の課題」

短期的収益源の強化と、日本事業の方針開示

(株)薬新 井高恭彦

2016年12月1日号

 武田薬品のクリストフ・ウェバー社長は、17年3月期上期の業績について「非常に満足している」(10月28日、記者会見)と述べた。「成長ドライバー」と位置付ける消化器系疾患や中枢神経系疾患、オンコロジー、新興国事業が順調に伸びており、「すべてが喜ばしい数値」と強調、為替や事業売却などの影響を除いた実質的な中核利益(CoreEarnings)の成長率は、通期予測を、期初の「10%台前半から半ば」から「10%台半ばから後半」に上方修正した。  ただ、下期に発生する研究開発体制の改革費用もあり、営業利益の通期予測は1350億円、前期比3.2%増に据え置いた。1300億円近い営業損益を計上した15年3月期を起点にすると、前期、今期と回復基調にあるが、アステラス製薬が16年3月期に達成した2000億円の大台突破には、まだ時間がかかりそうだ。  武田薬品の強み、あるいは株式市場での存在感の源泉は...  武田薬品のクリストフ・ウェバー社長は、17年3月期上期の業績について「非常に満足している」(10月28日、記者会見)と述べた。「成長ドライバー」と位置付ける消化器系疾患や中枢神経系疾患、オンコロジー、新興国事業が順調に伸びており、「すべてが喜ばしい数値」と強調、為替や事業売却などの影響を除いた実質的な中核利益(CoreEarnings)の成長率は、通期予測を、期初の「10%台前半から半ば」から「10%台半ばから後半」に上方修正した。  ただ、下期に発生する研究開発体制の改革費用もあり、営業利益の通期予測は1350億円、前期比3.2%増に据え置いた。1300億円近い営業損益を計上した15年3月期を起点にすると、前期、今期と回復基調にあるが、アステラス製薬が16年3月期に達成した2000億円の大台突破には、まだ時間がかかりそうだ。  武田薬品の強み、あるいは株式市場での存在感の源泉は、

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