医薬経済オンライン

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間違いだらけのHTA

フランスの認知症治療薬騒動

第17回

東京大学大学院薬学系研究科 五十嵐中

2016年12月1日号

 毎回「枕」の話題になりつつある抗PD1抗体「オプジーボ」の英国での状況は、前回11月1日号紹介した「PDL1高発現率患者に限定」から、今のところ動きがない。非小細胞肺がんに対して足踏みする一方で、転移後の腎がんに対しては「患者アクセススキームにより非公表の割引を適用すれば、ICERは5万ポンド/QALYを下回る」としてNHS(国民保健サービス)本体での給付が認められた。肺がんの状況が進展次第、改めて紹介したい。  今回は、一旦抗がん剤から離れて、別の話題を取り扱おう。  16年10月21日に、フランスのHTA機関であるHASは認知症治療薬「アリセプト」、「イクセロン」、「エビクサ」(日本の商品名はメマリー)、「レミニール」に関する再評価の結果を公表した。評価結果は非常に厳しいもので、これらの薬がすべて非償還となる可能性を含...  毎回「枕」の話題になりつつある抗PD1抗体「オプジーボ」の英国での状況は、前回11月1日号紹介した「PDL1高発現率患者に限定」から、今のところ動きがない。非小細胞肺がんに対して足踏みする一方で、転移後の腎がんに対しては「患者アクセススキームにより非公表の割引を適用すれば、ICERは5万ポンド/QALYを下回る」としてNHS(国民保健サービス)本体での給付が認められた。肺がんの状況が進展次第、改めて紹介したい。  今回は、一旦抗がん剤から離れて、別の話題を取り扱おう。  16年10月21日に、フランスのHTA機関であるHASは認知症治療薬「アリセプト」、「イクセロン」、「エビクサ」(日本の商品名はメマリー)、「レミニール」に関する再評価の結果を公表した。評価結果は非常に厳しいもので、これらの薬がすべて非償還となる可能性を含め

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