薬価政策の枠外で生きる「モーラス」
後発品メーカーは「勝てない」と厭戦気分
2016年12月1日号
国内製造業だけを取り上げても、古くからトヨタ対日産、ニコン対キヤノン、東レ対帝人など、ライバル同士と目されてきた企業は多い。放っておいても需要が伸びた時代には、競合に一歩先んじられたとしても失地回復は容易だったので、好敵手が生まれやすかったのだろう。しかし近年は、勝者が市場の果実の大半を一気に浚っていく、言わずと知れたメガ競争の時代だ。経営の巧拙によって、ライバル間にもたちまち差が付くというケースが目立っている。
基本的に許認可産業である国内製薬業界は、あらゆる変化が緩やかに進みがちだが、それでも明暗が分かれたケースが皆無なわけではない。戦後一貫して、OTC薬の外用消炎剤分野で覇を競った久光製薬とトクホンの軌跡は、その代表例に取り上げてもいい。
「サロンパス」と「トクホン」という一大ブランド製品をそれぞれ抱えながらも、久光は果敢に挑戦...
国内製造業だけを取り上げても、古くからトヨタ対日産、ニコン対キヤノン、東レ対帝人など、ライバル同士と目されてきた企業は多い。放っておいても需要が伸びた時代には、競合に一歩先んじられたとしても失地回復は容易だったので、好敵手が生まれやすかったのだろう。しかし近年は、勝者が市場の果実の大半を一気に浚っていく、言わずと知れたメガ競争の時代だ。経営の巧拙によって、ライバル間にもたちまち差が付くというケースが目立っている。
基本的に許認可産業である国内製薬業界は、あらゆる変化が緩やかに進みがちだが、それでも明暗が分かれたケースが皆無なわけではない。戦後一貫して、OTC薬の外用消炎剤分野で覇を競った久光製薬とトクホンの軌跡は、その代表例に取り上げてもいい。
「サロンパス」と「トクホン」という一大ブランド製品をそれぞれ抱えながらも、久光は果敢に挑戦し
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