医薬経済オンライン

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漢方処方 千差万様

アレルギー疾患と食養生

第23回

安廣誠心堂薬局 安廣嘉人

2016年12月1日号

 木枯らしが吹く頃になると風邪が、そして年が明けるとインフルエンザが流行りはじめます。風邪やインフルエンザが流行る理由のひとつに、体力の低下があることは間違いありません。暑い日が続くと体力は消耗し、涼しくなってもなかなか体力は回復しません。  これを五行で説明すると夏の五臓は「心」。猛暑が続くと心の働きが病的に亢進するために相剋の関係である「肺」の働きを抑制し過ぎてしまいます。そして秋になっても肺の働きは回復せず、ちょっとしたことで体調を崩し、風邪を引いて咳や鼻水がなかなか止まらないと訴える方が多くいます。  また肺の腑である「大腸」も関係していると考えられます。最近では熱中症や脱水症の予防対策で水分補給が重要とされます。しかし、梅雨の時期から夏の間ずっと冷たいものを摂り続ける人が多く、お腹はすっかり冷えてしまい、その働きもずいぶんと弱っ...  木枯らしが吹く頃になると風邪が、そして年が明けるとインフルエンザが流行りはじめます。風邪やインフルエンザが流行る理由のひとつに、体力の低下があることは間違いありません。暑い日が続くと体力は消耗し、涼しくなってもなかなか体力は回復しません。  これを五行で説明すると夏の五臓は「心」。猛暑が続くと心の働きが病的に亢進するために相剋の関係である「肺」の働きを抑制し過ぎてしまいます。そして秋になっても肺の働きは回復せず、ちょっとしたことで体調を崩し、風邪を引いて咳や鼻水がなかなか止まらないと訴える方が多くいます。  また肺の腑である「大腸」も関係していると考えられます。最近では熱中症や脱水症の予防対策で水分補給が重要とされます。しかし、梅雨の時期から夏の間ずっと冷たいものを摂り続ける人が多く、お腹はすっかり冷えてしまい、その働きもずいぶんと弱って

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