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すべては「中医協了解事項」に始まった
2016年12月1日号
中央社会保険医療協議会は11月16日、抗PP1抗体「オプジーボ」の薬価について、安倍晋三首相の指示もあり、前代未聞の50%もの大幅引き下げを了承した。 医療用医薬品の薬価がこれほど多くの関心を集めたことが過去にあるだろうか。オプジーボに関しては、患者1人の年間薬剤費が3000万円を超え、売上高は1兆円をオーバーするなどのセンセーショナルなマスコミ報道もあった。 高額薬の出現によって国民皆保険制度が維持できなくなると、根拠のない暴論をまことしやかに吹聴するような意見も聞かれた。しかし、ある程度の薬価引き下げは、やむを得ないとする意見は、思った以上に多かった。 超高額な薬価が付いたのは、あくまでも現行の薬価基準制度が定めたルールに則って、薬価申請を行い、必要な手続きを踏み、中医協で承認を得たものであり、そこには何らのルール違反もない。当該企業が強欲な手...
中央社会保険医療協議会は11月16日、抗PP1抗体「オプジーボ」の薬価について、安倍晋三首相の指示もあり、前代未聞の50%もの大幅引き下げを了承した。 医療用医薬品の薬価がこれほど多くの関心を集めたことが過去にあるだろうか。オプジーボに関しては、患者1人の年間薬剤費が3000万円を超え、売上高は1兆円をオーバーするなどのセンセーショナルなマスコミ報道もあった。 高額薬の出現によって国民皆保険制度が維持できなくなると、根拠のない暴論をまことしやかに吹聴するような意見も聞かれた。しかし、ある程度の薬価引き下げは、やむを得ないとする意見は、思った以上に多かった。 超高額な薬価が付いたのは、あくまでも現行の薬価基準制度が定めたルールに則って、薬価申請を行い、必要な手続きを踏み、中医協で承認を得たものであり、そこには何らのルール違反もない。当該企業が強欲な手段
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