医薬経済オンライン

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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

医療現場の声に耳を傾け開発を

〜「剤形」は戦略的なイノベーション③〜

株式会社アンテリオ理事 堀玲子

2016年11月15日号

 10月15日号に続き「剤形」に関する課題などを論じたい。患者さんにとって手強いのが噴霧剤や吸入剤だ。まず、きちんと噴霧できているのか、どのくらい体内に入っているのか知る方法がない。最近の取り扱い説明書には丁寧に使用方法がかかれており、これを信じるしかないだろう。とくに喘息の薬剤は、きちんと薬剤量が体内に取り込まれていないと効果が出ないので、比較的吸引力が弱い高齢者にとっては、少量でも必要量が取り込まれる工夫も必要だ。 インスリンデバイスの場合は、糖尿病によって目が悪くなっている患者さんのため、容量を示す表示を大きくしたり、一定の量が入ると音を出したり、以前から多種多様な工夫がされている。新規にデバイスを導入する場合、もともとインスリンを使用している患者さんの理解度は速いが、初めてインスリンを投与する患者さんのために「現在の患者」と「一般の...  10月15日号に続き「剤形」に関する課題などを論じたい。患者さんにとって手強いのが噴霧剤や吸入剤だ。まず、きちんと噴霧できているのか、どのくらい体内に入っているのか知る方法がない。最近の取り扱い説明書には丁寧に使用方法がかかれており、これを信じるしかないだろう。とくに喘息の薬剤は、きちんと薬剤量が体内に取り込まれていないと効果が出ないので、比較的吸引力が弱い高齢者にとっては、少量でも必要量が取り込まれる工夫も必要だ。 インスリンデバイスの場合は、糖尿病によって目が悪くなっている患者さんのため、容量を示す表示を大きくしたり、一定の量が入ると音を出したり、以前から多種多様な工夫がされている。新規にデバイスを導入する場合、もともとインスリンを使用している患者さんの理解度は速いが、初めてインスリンを投与する患者さんのために「現在の患者」と「一般の人(

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