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審査建言

臨床研究を医薬品開発に直結させるためには

医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩

2016年11月15日号

 データの捏造や企業関係者の不適切な関与など、日本の臨床研究の信頼性が大きく損なわれている。しかし、一定の範囲の臨床研究を対象とした「臨床研究法案」が今臨時国会で審議されようとしている(11月4日現在)ことで、臨床研究と医薬品開発との接点が見え始めてきた。  承認申請のための臨床試験(治験)は、医療関係者の反対のなかで、96年にICH─GCPが法規制として導入された。治験空洞化の原因と非難された時期があったものの、現在、制度は日本にほぼ定着している。  また、その過程で、医薬品医療機器総合機構(PMDA)のGCP調査において、国際基準より厳しいGCPが、日本では実体として要求されるという行政側のオーバーレギュレーション、あるいはPMDAの要求を過剰に想定して対応する企業側のオーバーリアクションが00年代に大きな問題となった。だが、現在では改善が進...  データの捏造や企業関係者の不適切な関与など、日本の臨床研究の信頼性が大きく損なわれている。しかし、一定の範囲の臨床研究を対象とした「臨床研究法案」が今臨時国会で審議されようとしている(11月4日現在)ことで、臨床研究と医薬品開発との接点が見え始めてきた。  承認申請のための臨床試験(治験)は、医療関係者の反対のなかで、96年にICH─GCPが法規制として導入された。治験空洞化の原因と非難された時期があったものの、現在、制度は日本にほぼ定着している。  また、その過程で、医薬品医療機器総合機構(PMDA)のGCP調査において、国際基準より厳しいGCPが、日本では実体として要求されるという行政側のオーバーレギュレーション、あるいはPMDAの要求を過剰に想定して対応する企業側のオーバーリアクションが00年代に大きな問題となった。だが、現在では改善が進み

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