平時医療の破錠に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜
第一線救護についての批判
第16回
一般社団法人TACMEDA協議会理事長 照井資規
2016年11月15日号
9月21日に発表された「防衛省・自衛隊の第一線救護における適確な救命に関する検討会」報告書について、早速その「適確性」への疑問が国会で取り上げられた。自衛隊衛生科への丸写し、丸投げ、丸儲けの「三丸施策」と、与えない、教えない、示さないの「衛生三悪」が国民に周知されることとなった。
15年4月から6回開催された同検討会であるが、その検討資料及び報告書の字面にも行間にも「隊員の命」が見えてこないことに筆者は疑問を感じた。5月にヨルダン、6月にフランス、9月に南アフリカで開催された各国軍の医療部ブースで、検討会の概要について意見を聴取した。筆者が10月に受講した米テキサス州での国際標準野戦救護・治療コースや、その後開催された国際会議でも意見を聞いてみた。
だが、世界の水準から見て検討会報告書への肯定的な評価はひとつもなく、いずれからも厳しい批判を受け...
9月21日に発表された「防衛省・自衛隊の第一線救護における適確な救命に関する検討会」報告書について、早速その「適確性」への疑問が国会で取り上げられた。自衛隊衛生科への丸写し、丸投げ、丸儲けの「三丸施策」と、与えない、教えない、示さないの「衛生三悪」が国民に周知されることとなった。
15年4月から6回開催された同検討会であるが、その検討資料及び報告書の字面にも行間にも「隊員の命」が見えてこないことに筆者は疑問を感じた。5月にヨルダン、6月にフランス、9月に南アフリカで開催された各国軍の医療部ブースで、検討会の概要について意見を聴取した。筆者が10月に受講した米テキサス州での国際標準野戦救護・治療コースや、その後開催された国際会議でも意見を聞いてみた。
だが、世界の水準から見て検討会報告書への肯定的な評価はひとつもなく、いずれからも厳しい批判を受けた
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