安倍長期政権の「暗い」医療政策
黙って支援するだけの関係団体
2016年11月1日号
自民党総裁選の任期が2期6年から3期9年に延期される。安倍晋三首相は18年9月の総裁選で再選されれば、21年9月まで首相が続けられる。第1次政権の1年間を合わせれば首相在任期間は10年に達し、日本政治史上、在任期間の最長記録となる。祖父の念願だった東京オリンピックを首相で迎える、悲願の憲法改正に着手できるなどと言われている。
だが、医療・医薬品業界にとって、仮に21年9月まで安倍首相が続投するのであれば、18年度の診療報酬・介護報酬改定、20年度の診療報酬改定、21年度の介護報酬改定はこの政権のもとで実施される。22年度の診療報酬改定にも影響があるかもしれない。
ある製薬企業幹部が話す。
「オプジーボの薬価引き下げを指示したり、規制緩和もするので、そこはマイナス面だ。医療機器技術の輸出は積極的。医療分野を日本の成長産業とする方針はわかるし、プラスの評価となる...
自民党総裁選の任期が2期6年から3期9年に延期される。安倍晋三首相は18年9月の総裁選で再選されれば、21年9月まで首相が続けられる。第1次政権の1年間を合わせれば首相在任期間は10年に達し、日本政治史上、在任期間の最長記録となる。祖父の念願だった東京オリンピックを首相で迎える、悲願の憲法改正に着手できるなどと言われている。
だが、医療・医薬品業界にとって、仮に21年9月まで安倍首相が続投するのであれば、18年度の診療報酬・介護報酬改定、20年度の診療報酬改定、21年度の介護報酬改定はこの政権のもとで実施される。22年度の診療報酬改定にも影響があるかもしれない。
ある製薬企業幹部が話す。
「オプジーボの薬価引き下げを指示したり、規制緩和もするので、そこはマイナス面だ。医療機器技術の輸出は積極的。医療分野を日本の成長産業とする方針はわかるし、プラスの評価となる。
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