医薬経済オンライン

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後発品市場が零細販社に「退場勧告」

使用促進が仇となる

2016年11月1日号

「とにかく『売れればよい』という感じで、取引先の信用調査や与信管理、口座開設、在庫管理コストなど何も考えない。どんぶり勘定で酷かった」  後発品専業メーカーの元経営者は、「後発品販社」に対して、極めて辛辣である。当時、販社から広域卸による販売ルートに移行するつもりだったが、結局叶わなかった。理由をこう説明する。 「数年前、卸は『儲からないから後発品を売りたくない』というのが本音だった。一方の販社は必死になって売ってくれるし、実際に販売力がすごい。だからメーカーとして利用価値があった」  国が使用促進を唱えるずっと前から後発品を支えてきたのが、各地域に根付く零細販社だ。しかし、皮肉なことに、後発品使用促進の本格化により、その役目を後ろ向きだった広域卸に奪われ、政府目標の数量80%に向けて拡大する後発品市場から「退場勧告」を突き付けられている。 「とにかく『売れればよい』という感じで、取引先の信用調査や与信管理、口座開設、在庫管理コストなど何も考えない。どんぶり勘定で酷かった」  後発品専業メーカーの元経営者は、「後発品販社」に対して、極めて辛辣である。当時、販社から広域卸による販売ルートに移行するつもりだったが、結局叶わなかった。理由をこう説明する。 「数年前、卸は『儲からないから後発品を売りたくない』というのが本音だった。一方の販社は必死になって売ってくれるし、実際に販売力がすごい。だからメーカーとして利用価値があった」  国が使用促進を唱えるずっと前から後発品を支えてきたのが、各地域に根付く零細販社だ。しかし、皮肉なことに、後発品使用促進の本格化により、その役目を後ろ向きだった広域卸に奪われ、政府目標の数量80%に向けて拡大する後発品市場から「退場勧告」を突き付けられている。

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