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海外時報

激変する薬価引き上げ依存の環境

インスリン市場の崩壊が示すものは

2016年11月1日号

 薬価論争が吹き荒れる米国医薬品市場の“不運”のひとつは、C型肝炎治療薬「ソバルディ」のデビューだった。発売は市場回復期と重ねる13年末。治療パラダイムを一新する新薬の登場を待っていた患者が高薬価批判を押しのけて殺到し、14年の薬剤費は新薬費用がまるまる反映されて増加率は12.2%に跳ね上がった。  1日1000ドルかかる錠剤の衝撃を薬剤給付費の急増を実感した支払い者は態度を硬化させたが、15年の薬剤費は8.5%増に落ち着いた。16年の保険料増加の主因は病院外来だ。薬剤の寄与は15年の17.7%から14.3%に圧縮され、限定的になる(アバレール・ヘルス)。  リーリンク・パートナーズは、6種類の遺伝子型で汎用可能な「エプクルサ」を含め、ギリアド・サイエンシズのC型肝炎治療薬3製剤の年間売上高は20年に17億ドルに縮むと、驚きの予測を示した。ジェネリックの影響を受けずに5年でピ...  薬価論争が吹き荒れる米国医薬品市場の“不運”のひとつは、C型肝炎治療薬「ソバルディ」のデビューだった。発売は市場回復期と重ねる13年末。治療パラダイムを一新する新薬の登場を待っていた患者が高薬価批判を押しのけて殺到し、14年の薬剤費は新薬費用がまるまる反映されて増加率は12.2%に跳ね上がった。  1日1000ドルかかる錠剤の衝撃を薬剤給付費の急増を実感した支払い者は態度を硬化させたが、15年の薬剤費は8.5%増に落ち着いた。16年の保険料増加の主因は病院外来だ。薬剤の寄与は15年の17.7%から14.3%に圧縮され、限定的になる(アバレール・ヘルス)。  リーリンク・パートナーズは、6種類の遺伝子型で汎用可能な「エプクルサ」を含め、ギリアド・サイエンシズのC型肝炎治療薬3製剤の年間売上高は20年に17億ドルに縮むと、驚きの予測を示した。ジェネリックの影響を受けずに5年でピーク

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