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賛否両論

地域包括ケアシステムは成功しない

2016年11月1日号

 高齢者関連施設などの経営者が集まったセミナーで、財務省の元主計官が講演した。ところが、参加者が一番聞きたいテーマが出てこない。そのうち講演は終わってしまった。痺れを切らした参加者は手を上げ、質問した。「地域包括ケアシステムはどうなるんですか」と。元主計官は「厚労省が考える、いい施策です」と答えた後、間を取り、「ただ、お金がかかるシステム。これからは(在宅ではなく)施設です」と言い切った。これは、厚生労働省の方針をやんわりと否定した発言。一同呆気にとられた。 今、医療関係者が最も気にするのが地域包括ケアシステム。 厚労省は、団塊の世代が75歳以上となる25年をメドに、重度な要介護状態になっても住み慣れた地域で、自分の暮らしを人生の最後まで続けることができるよう医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供するシステムの構築をめざしている。...  高齢者関連施設などの経営者が集まったセミナーで、財務省の元主計官が講演した。ところが、参加者が一番聞きたいテーマが出てこない。そのうち講演は終わってしまった。痺れを切らした参加者は手を上げ、質問した。「地域包括ケアシステムはどうなるんですか」と。元主計官は「厚労省が考える、いい施策です」と答えた後、間を取り、「ただ、お金がかかるシステム。これからは(在宅ではなく)施設です」と言い切った。これは、厚生労働省の方針をやんわりと否定した発言。一同呆気にとられた。 今、医療関係者が最も気にするのが地域包括ケアシステム。 厚労省は、団塊の世代が75歳以上となる25年をメドに、重度な要介護状態になっても住み慣れた地域で、自分の暮らしを人生の最後まで続けることができるよう医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供するシステムの構築をめざしている。 し

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