医薬経済オンライン

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OBSERVER

藤井礼二・LEKコンサルティング マネージング・ディレクター兼パートナー

2016年10月15日号

リスクを取らずに成長はない──長期収載品の売却が顕著です。藤井 5年前に売っていたら、もっと高く売れていた。医薬品は規制産業だから、国の思惑に左右される。以前は長期収載品に頼っていられたが、医療費抑制に向けた後発品の台頭で、長期収載品の市場価値はどんどん落ちていく。価値が高かったうちに売却していれば、より新薬開発への投資に充てられていた。いまだに長期収載品ビジネスに頼っている中堅企業もいる。今のうちに領域を絞って資源を投下しないと、新薬は出せない、売上げは下がる一方で、ネガティブスパイラルに陥る。──特定の領域に特化すると、パイプラインの拡充のために導入費用が嵩みます。藤井 新薬開発では、自社開発と導入は両輪だ。だから、注力するもの以外を売却して現金化し、得意分野を伸ばしていくべきだ。眼科領域に注力する参天製薬は、米メルクから眼科領域の製品を... リスクを取らずに成長はない──長期収載品の売却が顕著です。藤井 5年前に売っていたら、もっと高く売れていた。医薬品は規制産業だから、国の思惑に左右される。以前は長期収載品に頼っていられたが、医療費抑制に向けた後発品の台頭で、長期収載品の市場価値はどんどん落ちていく。価値が高かったうちに売却していれば、より新薬開発への投資に充てられていた。いまだに長期収載品ビジネスに頼っている中堅企業もいる。今のうちに領域を絞って資源を投下しないと、新薬は出せない、売上げは下がる一方で、ネガティブスパイラルに陥る。──特定の領域に特化すると、パイプラインの拡充のために導入費用が嵩みます。藤井 新薬開発では、自社開発と導入は両輪だ。だから、注力するもの以外を売却して現金化し、得意分野を伸ばしていくべきだ。眼科領域に注力する参天製薬は、米メルクから眼科領域の製品を受

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