注目新薬と市場展望
「イダロピルジン」の失敗と競合品の前途
第3回
UBS証券株式会社 調査本部アナリスト 関 篤史
2016年10月15日号
ルンドベック/大塚製薬が開発する5—HT6アンタゴニストのアルツハイマー型認知症(AD)治療剤「イダロピルジン」は、同治療剤開発の新たな失敗例となってしまった。
9月23日、ルンドベックは第Ⅲ相試験「STARSHINE」で主要評価項目の改善が弱く統計的に有意ではないこと、また副次評価項目を満たさなかったことを公表した。残りの第Ⅲ相試験2本は従来のガイダンス通り17年1〜3月に結果が得られる見込みだ。
イダロピルジンは、仮にSTARSHINE試験で有効性を示せていれば、米国ではエーザイの「アリセプト」に近い売上高(ピーク時21億ドル)が期待できていたかもしれなかった。03年以降、新しいAD治療剤は米国で承認されておらず、次の期待は16年末に公表が予想される、イーライリリーの抗アミロイドβ抗体「ソラネズマブ」に委ねられることになる。
イダロピルジン...
ルンドベック/大塚製薬が開発する5—HT6アンタゴニストのアルツハイマー型認知症(AD)治療剤「イダロピルジン」は、同治療剤開発の新たな失敗例となってしまった。
9月23日、ルンドベックは第Ⅲ相試験「STARSHINE」で主要評価項目の改善が弱く統計的に有意ではないこと、また副次評価項目を満たさなかったことを公表した。残りの第Ⅲ相試験2本は従来のガイダンス通り17年1〜3月に結果が得られる見込みだ。
イダロピルジンは、仮にSTARSHINE試験で有効性を示せていれば、米国ではエーザイの「アリセプト」に近い売上高(ピーク時21億ドル)が期待できていたかもしれなかった。03年以降、新しいAD治療剤は米国で承認されておらず、次の期待は16年末に公表が予想される、イーライリリーの抗アミロイドβ抗体「ソラネズマブ」に委ねられることになる。
イダロピルジンの開
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