医薬経済オンライン

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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

高齢者と小児にヒントがある

〜「剤形」は戦略的なイノベーション②〜

株式会社アンテリオ理事 堀玲子

2016年10月15日号

 前回9月15日号に引き続き「剤形」に関する課題などを論じてみたい。筆者は薬剤師資格を有するが、これまで数多くの疾患や患者さんの症状を見聞きしたり、マーケティングリサーチに関わってきた経験から、剤形に関する感度が大分違うことを学んだ。 とくにリウマチや糖尿病性神経障害といった疾患、抗がん剤の服用によって、しびれなどを感じている患者さんの話を聞くと、PTPシートから薬剤を取り出すのは大変苦労するようである。服用は毎日のことだから、そのストレスは健常人には想像できないだろう。 また、加齢によって筋力の低下が起こると、割線のある薬剤は自力で分割することが難しいのは周知のとおり。これについては、サービスで2分してくれる薬局もあるので頼もしい限りだ。ただし、割線のある薬剤で1日服用量が半錠の場合は、翌日分残りの半錠をどうやって保管するか、悩ましい問題も...  前回9月15日号に引き続き「剤形」に関する課題などを論じてみたい。筆者は薬剤師資格を有するが、これまで数多くの疾患や患者さんの症状を見聞きしたり、マーケティングリサーチに関わってきた経験から、剤形に関する感度が大分違うことを学んだ。 とくにリウマチや糖尿病性神経障害といった疾患、抗がん剤の服用によって、しびれなどを感じている患者さんの話を聞くと、PTPシートから薬剤を取り出すのは大変苦労するようである。服用は毎日のことだから、そのストレスは健常人には想像できないだろう。 また、加齢によって筋力の低下が起こると、割線のある薬剤は自力で分割することが難しいのは周知のとおり。これについては、サービスで2分してくれる薬局もあるので頼もしい限りだ。ただし、割線のある薬剤で1日服用量が半錠の場合は、翌日分残りの半錠をどうやって保管するか、悩ましい問題もあ

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