時流遡航
夢想愚考—わがこころの旅路
第1回 ─真紅の夕陽に托すささやかな思い─
ジャーナリスト 本田成親
2016年10月15日号
今となっては世の片隅にあって愚にもつかない戯言を綴りながら静かに余生を過ごすしかないこの身なのだが、改めておのれの愚かな生の旅路を顧みるにつけても、その道程は夢とも幻ともつかない儚く虚しい日々の繰り返しだったように思われてくる。
だから、そんな私が今さら何を書き連ねてみたところで、絶え間なく流転する無常な現世にとっては何の足しにもなりはしない。
だが、それでも、「一隅に咲く、これ野の花の心」といった心意気くらいはなんとか守り通しながら、たとえ人目につくことがなかろうとも、力の続く限り、せめてもの小さな命の花くらいは咲かせ続けていきたいものだと思う。
今回から、これまでとはいささか異なる視点と思索に身を委ねつつ、紀行的な表現体を用いて筆を執らせてもらうことになったので、その手始めとして、かねがね...
今となっては世の片隅にあって愚にもつかない戯言を綴りながら静かに余生を過ごすしかないこの身なのだが、改めておのれの愚かな生の旅路を顧みるにつけても、その道程は夢とも幻ともつかない儚く虚しい日々の繰り返しだったように思われてくる。
だから、そんな私が今さら何を書き連ねてみたところで、絶え間なく流転する無常な現世にとっては何の足しにもなりはしない。
だが、それでも、「一隅に咲く、これ野の花の心」といった心意気くらいはなんとか守り通しながら、たとえ人目につくことがなかろうとも、力の続く限り、せめてもの小さな命の花くらいは咲かせ続けていきたいものだと思う。
今回から、これまでとはいささか異なる視点と思索に身を委ねつつ、紀行的な表現体を用いて筆を執らせてもらうことになったので、その手始めとして、かねがね私
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