平時医療の破錠に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜
第一線救護についての検討会
第14回
一般社団法人TACMEDA協議会理事長 照井資規
2016年10月15日号
9月21日に「防衛省・自衛隊の第一線救護における適確な救命に関する検討会」報告書が公表された。併せて「自衛隊の第一線における救護能力の向上について」も示された。この内容について、防衛省は有事の際、最前線で負傷した自衛隊員の救命率を向上させるため、医師免許がない隊員にも一部の医療行為を可能にする、と発表した。准看護師と救急救命士の資格を持つ隊員に専門的な講習を受けさせることで実現するものだ。これらの医療行為の解禁は、法解釈の範囲内で可能とし、法改正は不要と説明された。発表を聞き、現場からは「これで自衛隊衛生の大改革の可能性はほぼ皆無となった。根本的な改善はなされず、今後も大して変わらないということだ」と落胆の声が出ている。
同検討会について、9月30日の衆院予算委員会で民進党の辻元清美議員は質疑で、南スーダンPKO派遣における第一線の救命体...
9月21日に「防衛省・自衛隊の第一線救護における適確な救命に関する検討会」報告書が公表された。併せて「自衛隊の第一線における救護能力の向上について」も示された。この内容について、防衛省は有事の際、最前線で負傷した自衛隊員の救命率を向上させるため、医師免許がない隊員にも一部の医療行為を可能にする、と発表した。准看護師と救急救命士の資格を持つ隊員に専門的な講習を受けさせることで実現するものだ。これらの医療行為の解禁は、法解釈の範囲内で可能とし、法改正は不要と説明された。発表を聞き、現場からは「これで自衛隊衛生の大改革の可能性はほぼ皆無となった。根本的な改善はなされず、今後も大して変わらないということだ」と落胆の声が出ている。
同検討会について、9月30日の衆院予算委員会で民進党の辻元清美議員は質疑で、南スーダンPKO派遣における第一線の救命体制の
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