深層◎水野薬局買収
最恵国待遇で迎えた日本調剤の思惑
「ブランド」を築いたOBは茫然自失
2016年10月1日号
分業の聖地と呼ばれた東大病院前の薬局 ある平日の夕方、場所は東京大学医学部附属病院・竜岡門前。周辺薬局にあまり患者の姿が見えないなか、この薬局にはひっきりなしに患者が出入りしていた。
店に入ってまず目に飛び込むのが、まるでショットバーのように瓶を並べた木造りの大きな棚。その前で女性スタッフが患者とカウンターを介し、にこやかに話を交わしている。照明は明る過ぎず、暗過ぎず。決して広いとは言えない空間でも落ち着けるよう工夫を凝らしているのが伝わってくる。
「やっぱり薬を貰うならこの薬局よね。きれいでお洒落で落ち着けるし、薬剤師さんも丁寧だから」
薬局から出た初老の女性がこう話す。周辺の薬剤師らも「あそこは特別だからね」と見る。近隣の電柱にはその薬局の広告が貼り付けられており、地域の中核的な薬局だ。いや、日本の中心と言ってもいいのかもしれない...
分業の聖地と呼ばれた東大病院前の薬局 ある平日の夕方、場所は東京大学医学部附属病院・竜岡門前。周辺薬局にあまり患者の姿が見えないなか、この薬局にはひっきりなしに患者が出入りしていた。
店に入ってまず目に飛び込むのが、まるでショットバーのように瓶を並べた木造りの大きな棚。その前で女性スタッフが患者とカウンターを介し、にこやかに話を交わしている。照明は明る過ぎず、暗過ぎず。決して広いとは言えない空間でも落ち着けるよう工夫を凝らしているのが伝わってくる。
「やっぱり薬を貰うならこの薬局よね。きれいでお洒落で落ち着けるし、薬剤師さんも丁寧だから」
薬局から出た初老の女性がこう話す。周辺の薬剤師らも「あそこは特別だからね」と見る。近隣の電柱にはその薬局の広告が貼り付けられており、地域の中核的な薬局だ。いや、日本の中心と言ってもいいのかもしれない。な
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