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OBSERVER

山﨑直也・国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科長

2016年10月1日号

今、道をつくらないといけない──悪性黒色腫の治療薬として「オプジーボ」が上市されました。その効果と薬価に注目が集まる一方、皮膚科として副作用ケアにも力を入れていると聞きました。山﨑 3年前、中央病院内に「アピアランス支援センター」が設立された。がん患者の外見ケアに携わる部署で皮膚障害を担当している。そのうち、上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤(EGFR─TKI)によって起きる「ざ瘡性皮疹」など皮膚障害については、ステロイドを用いたケアの臨床試験を近々開始する。──どういった試験でしょうか。山﨑 EGFR─TKIには、「イレッサ」のほか、「タルセバ」「アービタックス」「ベクティビックス」「ジオトリフ」といった薬剤がある。このEGFR─TKIを使った「大腸がん」「非小細胞性肺がん」の患者で、皮膚障害が起きた方を対象に、「強ステロイド」「弱ステ... 今、道をつくらないといけない──悪性黒色腫の治療薬として「オプジーボ」が上市されました。その効果と薬価に注目が集まる一方、皮膚科として副作用ケアにも力を入れていると聞きました。山﨑 3年前、中央病院内に「アピアランス支援センター」が設立された。がん患者の外見ケアに携わる部署で皮膚障害を担当している。そのうち、上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤(EGFR─TKI)によって起きる「ざ瘡性皮疹」など皮膚障害については、ステロイドを用いたケアの臨床試験を近々開始する。──どういった試験でしょうか。山﨑 EGFR─TKIには、「イレッサ」のほか、「タルセバ」「アービタックス」「ベクティビックス」「ジオトリフ」といった薬剤がある。このEGFR─TKIを使った「大腸がん」「非小細胞性肺がん」の患者で、皮膚障害が起きた方を対象に、「強ステロイド」「弱ステロイ

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