医薬経済オンライン

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メーカーがGE販社と決別する日

「受け皿」の卸も救世主ではない

2016年10月1日号

武田テバファーマの松森社長「複数の大手卸が全国で後発品販社の買収に動いている」(元後発品メーカー社長)  関係者が予想したように、「地域密着営業」を売りにして後発品専業メーカーと共闘してきた歴史を持つ販社の“身売り”が相次いでいる。しかし、意外にも実演されているのは、競合関係にあった卸の軍門に下る、販社の再編劇である。ニュースリリースで情報開示したのは、東邦ホールディングス、アステムの2社だ。  そもそも、販社の経営は、後発品市場拡大に伴う後発品専業メーカーの「卸ルート移行」なども相まって切迫しており、再編の素地は前々から整っていた。直近では国内最大手の武田薬品が、後発品専業大手のテバと国内の長期収載品・後発品事業で提携し、テバ製品を「武田販路」(卸ルート)に完全移行させると宣言。テバの前身の大洋薬品時代から二人三脚で歩んできた販社は、取引... 武田テバファーマの松森社長「複数の大手卸が全国で後発品販社の買収に動いている」(元後発品メーカー社長)  関係者が予想したように、「地域密着営業」を売りにして後発品専業メーカーと共闘してきた歴史を持つ販社の“身売り”が相次いでいる。しかし、意外にも実演されているのは、競合関係にあった卸の軍門に下る、販社の再編劇である。ニュースリリースで情報開示したのは、東邦ホールディングス、アステムの2社だ。  そもそも、販社の経営は、後発品市場拡大に伴う後発品専業メーカーの「卸ルート移行」なども相まって切迫しており、再編の素地は前々から整っていた。直近では国内最大手の武田薬品が、後発品専業大手のテバと国内の長期収載品・後発品事業で提携し、テバ製品を「武田販路」(卸ルート)に完全移行させると宣言。テバの前身の大洋薬品時代から二人三脚で歩んできた販社は、取引を打

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