後発品は「5社でいい」の根拠
厚労省は使用促進元年から考えている
2016年10月1日号
9年も前の話になる。政府が後発品シェアの数値目標を初めて閣議決定したのが07年6月のこと。当時は12年度までに30%と打ち上げた。
「そんな目標を出していいのか。到達しなかった場合、まずい状況になるのではないか」
とある業界団体幹部が厚生労働省幹部にこう質問した。
「数値を出せば、動いていく」
医薬品業界では30%を達成することは難しいという空気が支配的だった。しかし、前出の幹部が話したように、遅々としながらも動いていった。その後、数値目標は計算方法から新薬を除くなど見直しを経ながら、60%、70%、80%とハードルが上がっていった。
さて、数値目標が掲げられてからしばらくして、後発品の使用促進を担当する厚労官僚が、理想的な後発品メーカーの数を漏らしたことがある。
「情報提供力と品質が担保され、安定供給をしながら、過度な価格競争を起こさないとなると10...
9年も前の話になる。政府が後発品シェアの数値目標を初めて閣議決定したのが07年6月のこと。当時は12年度までに30%と打ち上げた。
「そんな目標を出していいのか。到達しなかった場合、まずい状況になるのではないか」
とある業界団体幹部が厚生労働省幹部にこう質問した。
「数値を出せば、動いていく」
医薬品業界では30%を達成することは難しいという空気が支配的だった。しかし、前出の幹部が話したように、遅々としながらも動いていった。その後、数値目標は計算方法から新薬を除くなど見直しを経ながら、60%、70%、80%とハードルが上がっていった。
さて、数値目標が掲げられてからしばらくして、後発品の使用促進を担当する厚労官僚が、理想的な後発品メーカーの数を漏らしたことがある。
「情報提供力と品質が担保され、安定供給をしながら、過度な価格競争を起こさないとなると10社
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