医薬経済オンライン

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「医療廃棄物」が顔を出す病院跡地

捨て場所に困り、コーラの缶とともに埋める

2016年10月1日号

 築地市場の移転予定先である豊洲新市場で、盛り土されているはずの建物の地下が、実は盛り土されず空洞になっていたことが発覚。マスコミが連日、大報道を繰り広げている。おまけに空洞の下には水が溜まっていたため、流れ込んだ雨水なのか、地下水が沁み出してきたのか、大騒動となっている。ベンゼンや六価クロム、あるいはシアン化合物やヒ素が含まれるのではないかと問題は広がるばかりだ。  ところが、「こっちはやたら医療廃棄物が出てきますよ」なんて言われているのが閉鎖した病院跡地だ。例えば、06年には新潟県長岡市の病院跡地で土壌汚染調査を行ったら、10地点中6地点で基準値を上回る鉛が検出されたし、13年には兵庫県三木市の旧三木市民病院跡地でアスファルトで覆われた地下から環境基準を超える水銀、ヒ素が検出された。最近では岡山市の旧市民病院の跡地で環境基準値を超える水銀が...  築地市場の移転予定先である豊洲新市場で、盛り土されているはずの建物の地下が、実は盛り土されず空洞になっていたことが発覚。マスコミが連日、大報道を繰り広げている。おまけに空洞の下には水が溜まっていたため、流れ込んだ雨水なのか、地下水が沁み出してきたのか、大騒動となっている。ベンゼンや六価クロム、あるいはシアン化合物やヒ素が含まれるのではないかと問題は広がるばかりだ。  ところが、「こっちはやたら医療廃棄物が出てきますよ」なんて言われているのが閉鎖した病院跡地だ。例えば、06年には新潟県長岡市の病院跡地で土壌汚染調査を行ったら、10地点中6地点で基準値を上回る鉛が検出されたし、13年には兵庫県三木市の旧三木市民病院跡地でアスファルトで覆われた地下から環境基準を超える水銀、ヒ素が検出された。最近では岡山市の旧市民病院の跡地で環境基準値を超える水銀が検

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