感性を高めよう | 医薬経済オンライン

環境激変ＭＲ進化論

感性を高めよう

第209回

営業戦略アドバイザー　佐藤陽夫

2016年10月1日号

ある人が子どもに質問しました。「お父さんは男です。それではお母さんは？」　その子どもは何と答えたでしょうか。　読者の皆さんは、その子どもが「お母さんは女です」と答えたと思われたでしょう。ところが子どもは意外にも、「お母さんは大好きです」と答えたのです。これは、「お父さんが男ならば、お母さんは女」という条件反射的な回答ではなく、「自分にとってお母さんは何だろう？」と考えたうえでの答えだと言えないでしょうか。　私たち大人に同じような質問を投げ掛けてみても、なかなかこのような感性豊かな答えを思いつきません。それはたくさんの知識や経験が思考を巡らす邪魔をして、子どもの頃に持っていた素直に考える力を失ってしまっているからだと思います。　感性の豊かさは私たちが生きるうえで、また、ビジネスをスム... ある人が子どもに質問しました。「お父さんは男です。それではお母さんは？」　その子どもは何と答えたでしょうか。　読者の皆さんは、その子どもが「お母さんは女です」と答えたと思われたでしょう。ところが子どもは意外にも、「お母さんは大好きです」と答えたのです。これは、「お父さんが男ならば、お母さんは女」という条件反射的な回答ではなく、「自分にとってお母さんは何だろう？」と考えたうえでの答えだと言えないでしょうか。　私たち大人に同じような質問を投げ掛けてみても、なかなかこのような感性豊かな答えを思いつきません。それはたくさんの知識や経験が思考を巡らす邪魔をして、子どもの頃に持っていた素直に考える力を失ってしまっているからだと思います。　感性の豊かさは私たちが生きるうえで、また、ビジネスをスムーズ

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