眺望「医薬街道」
経済的効果と同時に保険適用の検討を
近藤正觀
2016年10月1日号
17年度は薬価改定がないため、薬剤費の抑制に「期中改定」を導入するか否かが注目されている。昨今は高額な薬剤の出現による医療費への財政圧迫が注視されている。16年度は「ソバルディ」「ハーボニー」が特例拡大再算定で約32%も引き下げられた。市場が巨額だからという理由のみでの引き下げだった。製薬業界にとって画期性加算はなかったも同然の扱いだ。 9月14日の中央社会保険医療協議会薬価専門部会では「高額な薬剤への対応」が議題として上がり、製薬業界からヒアリングした。業界は、医薬品のイノベーションは莫大な費用をかけて成功確率の低い研究開発活動を長年継続することで、初めて実現されるので、その成果が適切に評価されなければ企業の存続が危ういとしている。また、難病患者にとって、新薬の登場は待ちに待ったもので、生きる希望でもある。 創薬イノベーションを滞らせてはいけ...
17年度は薬価改定がないため、薬剤費の抑制に「期中改定」を導入するか否かが注目されている。昨今は高額な薬剤の出現による医療費への財政圧迫が注視されている。16年度は「ソバルディ」「ハーボニー」が特例拡大再算定で約32%も引き下げられた。市場が巨額だからという理由のみでの引き下げだった。製薬業界にとって画期性加算はなかったも同然の扱いだ。 9月14日の中央社会保険医療協議会薬価専門部会では「高額な薬剤への対応」が議題として上がり、製薬業界からヒアリングした。業界は、医薬品のイノベーションは莫大な費用をかけて成功確率の低い研究開発活動を長年継続することで、初めて実現されるので、その成果が適切に評価されなければ企業の存続が危ういとしている。また、難病患者にとって、新薬の登場は待ちに待ったもので、生きる希望でもある。 創薬イノベーションを滞らせてはいけな
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