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賛否両論

水野と日調と日薬の“魂”

2016年10月1日号

 日本調剤の三津原博社長が、あの巨体を揺らし高笑いしている姿が眼に浮かぶ。 国内最初の調剤専門薬局で、現在の日本薬剤師会中枢を担う幹部たちが、かつて修行した水野薬局(東京都文京区)を、大手調剤チェーンの日本調剤が買収した。現日薬執行部の〝魂〟が売られてしまったようなものだ。業界に衝撃が走った。日薬は意気消沈し、薬剤師会を退会し日薬とは断絶状態にある日調としては、胸のすくM&Aだった。 ただ背景には、有名な「水野薬局」ブランドも、一皮剝けば「所詮は門前薬局の走り」(日薬OB)だったということかもしれない。 16年度診療報酬改定で厚生労働省は「『門前』から『かかりつけ』、そして『地域』へ」といった薬局ビジョンを基に改定作業を行った。明確に門前薬局を減らす方向に舵を切ったわけだ。それは老舗ブランドの門前も変わらない。 東京大学病院前の「水...  日本調剤の三津原博社長が、あの巨体を揺らし高笑いしている姿が眼に浮かぶ。 国内最初の調剤専門薬局で、現在の日本薬剤師会中枢を担う幹部たちが、かつて修行した水野薬局(東京都文京区)を、大手調剤チェーンの日本調剤が買収した。現日薬執行部の〝魂〟が売られてしまったようなものだ。業界に衝撃が走った。日薬は意気消沈し、薬剤師会を退会し日薬とは断絶状態にある日調としては、胸のすくM&Aだった。 ただ背景には、有名な「水野薬局」ブランドも、一皮剝けば「所詮は門前薬局の走り」(日薬OB)だったということかもしれない。 16年度診療報酬改定で厚生労働省は「『門前』から『かかりつけ』、そして『地域』へ」といった薬局ビジョンを基に改定作業を行った。明確に門前薬局を減らす方向に舵を切ったわけだ。それは老舗ブランドの門前も変わらない。 東京大学病院前の「水野薬

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