医薬経済オンライン

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留意事項通知という処方制限「装置」

日本リリー「トルツ」、高薬価なのに取り下げの苦渋

2016年9月15日号

「通知ひとつで新薬を“出せない”ようにするなんてやりすぎだ」  前代未聞の「薬価収載希望取り下げ」騒動について、該当するメーカー以外の関係者からも、厚生労働省に対する怒りの声が漏れる。  日本イーライリリーは、8月31日に薬価収載予定だった乾癬治療薬「トルツ」(一般名=イキセキズマブ)の収載希望を取り下げた。同24日の中央社会保険医療協議会で、薬価自体はリリーが希望したとおりになったにもかかわらずだ。  薬価が類薬と比べて高額になったことに対して中医協の「物言い」がついたため、リリーは一旦、市場投入を断念し、再申請せざるを得ない状況に追い込まれた。  小野薬品の抗PD─1抗体「オプジーボ」(ニボルマブ)に代表される高額薬剤に対し、政府が対策を講じるのは「これから」の話ではなかったのか。厚労省の「留意事項通知」によって、すでに新薬の「生き死に」が左右... 「通知ひとつで新薬を“出せない”ようにするなんてやりすぎだ」  前代未聞の「薬価収載希望取り下げ」騒動について、該当するメーカー以外の関係者からも、厚生労働省に対する怒りの声が漏れる。  日本イーライリリーは、8月31日に薬価収載予定だった乾癬治療薬「トルツ」(一般名=イキセキズマブ)の収載希望を取り下げた。同24日の中央社会保険医療協議会で、薬価自体はリリーが希望したとおりになったにもかかわらずだ。  薬価が類薬と比べて高額になったことに対して中医協の「物言い」がついたため、リリーは一旦、市場投入を断念し、再申請せざるを得ない状況に追い込まれた。  小野薬品の抗PD─1抗体「オプジーボ」(ニボルマブ)に代表される高額薬剤に対し、政府が対策を講じるのは「これから」の話ではなかったのか。厚労省の「留意事項通知」によって、すでに新薬の「生き死に」が左右され

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