ますます「先鋭化」する薬価算定
オプジーボ、トルツを弾みに「抜本改革」へ
(株)薬新 井高恭彦
2016年9月15日号
薬価制度の根幹に切り込む中医協審議 薬価論議のすそ野が急速に広がり、制度の根幹を揺るがしかねない状況になってきた。適応追加で急激に売上げを伸ばした「オプジーボ」の薬価を、次の改定を待たずに下げるか否か──。発端はそれだけだったが、今や「新薬の値付けそのものの見直しが必要ではないか」というところまで肥大化している。類似薬効比較方式と原価計算方式さえ、見直しの射程圏に入ったと見ていいだろう。
新薬創出のハードルが上がり、研究開発コストも上昇しているが、財政窮迫を背景に薬価への風当たりは強まるばかり。一方で、対象疾患を「撲滅」に追い込むほど強烈な効き目を持つ新薬も登場し、かつては一笑に付されるだけだった免疫系の研究開発に各社が血眼で取り組んでいる。医療保険、薬価制度も従来の枠組みでは対応しきれない新たな局面を迎えている。
このところますます先...
薬価制度の根幹に切り込む中医協審議 薬価論議のすそ野が急速に広がり、制度の根幹を揺るがしかねない状況になってきた。適応追加で急激に売上げを伸ばした「オプジーボ」の薬価を、次の改定を待たずに下げるか否か──。発端はそれだけだったが、今や「新薬の値付けそのものの見直しが必要ではないか」というところまで肥大化している。類似薬効比較方式と原価計算方式さえ、見直しの射程圏に入ったと見ていいだろう。
新薬創出のハードルが上がり、研究開発コストも上昇しているが、財政窮迫を背景に薬価への風当たりは強まるばかり。一方で、対象疾患を「撲滅」に追い込むほど強烈な効き目を持つ新薬も登場し、かつては一笑に付されるだけだった免疫系の研究開発に各社が血眼で取り組んでいる。医療保険、薬価制度も従来の枠組みでは対応しきれない新たな局面を迎えている。
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