医薬品業界に「プロ社長」は必要か
乱世の時代に求められるリーダー像
2016年9月15日号
「プロ社長」なる言葉がメディアを賑わすようになったのは、いつ頃からだろうか。当初は、経営の袋小路に陥った企業をたちまち救う万能スターのように喧伝されたものの、プロらしからぬ失敗例が日本マクドナルドやLIXILなどに見られたようにいくつか続くと、今度は異形のリーダーたちのことを皮肉交じりに示す言葉へと変わって今日に至っている。
よく使われるようになった割には用語の定義がまだない。しかも、彼らを持ち上げたり落としたりしている主人公は、サプライズをダシにしてメシを食うメディアのほうであって、プロ社長が君臨する当の企業の従業員らは、プロであるか否かという部分にはさほど興味を抱いていないという点も、ある意味奇妙な現象である。今世紀に入って以降、日本の企業経営風土に大きな影響を与え続けている新自由主義のメッカ、ウォール街の周辺でも、プロ社長なる日...
「プロ社長」なる言葉がメディアを賑わすようになったのは、いつ頃からだろうか。当初は、経営の袋小路に陥った企業をたちまち救う万能スターのように喧伝されたものの、プロらしからぬ失敗例が日本マクドナルドやLIXILなどに見られたようにいくつか続くと、今度は異形のリーダーたちのことを皮肉交じりに示す言葉へと変わって今日に至っている。
よく使われるようになった割には用語の定義がまだない。しかも、彼らを持ち上げたり落としたりしている主人公は、サプライズをダシにしてメシを食うメディアのほうであって、プロ社長が君臨する当の企業の従業員らは、プロであるか否かという部分にはさほど興味を抱いていないという点も、ある意味奇妙な現象である。今世紀に入って以降、日本の企業経営風土に大きな影響を与え続けている新自由主義のメッカ、ウォール街の周辺でも、プロ社長なる日本語
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