世界の医薬品業界
製品戦略は時代の変化に対応しているか
第114回
研ファーマ・ブレーン 永江研太郎
2016年9月15日号
今年上半期の世界の医薬品の売上げ状況をまとめた。注目は、米国のARBのブランド品市場が第一三共の「ベニカー」(オルメテック)を除いて急速にゼロに近づいていることだ(表)。ベニカーも10月に後発品が登場する予定で、米国のARB市場は17年には90%以上が後発品となり、ブランド品はなくなっていく見込みだ。
スタチンでも、米国では「クレストール」の後発品が4月末に1社から先行して登場、7月にはインドのメーカー3社を含めて8社の後発品が承認されたため、後発品の価格が急落し、アストラゼネカは米国の売上げを急速に落としている。今年4〜6月の米国のクレストールの売上げは▲52%の3.68億ドルとなったもののアストラゼネカの米国のトップ製品だった。だが、8月以降の売上げは▲80%を超え、今年は米国のクレストールだけで15億ドル近くを失うと予想される。
アストラゼネカ...
今年上半期の世界の医薬品の売上げ状況をまとめた。注目は、米国のARBのブランド品市場が第一三共の「ベニカー」(オルメテック)を除いて急速にゼロに近づいていることだ(表)。ベニカーも10月に後発品が登場する予定で、米国のARB市場は17年には90%以上が後発品となり、ブランド品はなくなっていく見込みだ。
スタチンでも、米国では「クレストール」の後発品が4月末に1社から先行して登場、7月にはインドのメーカー3社を含めて8社の後発品が承認されたため、後発品の価格が急落し、アストラゼネカは米国の売上げを急速に落としている。今年4〜6月の米国のクレストールの売上げは▲52%の3.68億ドルとなったもののアストラゼネカの米国のトップ製品だった。だが、8月以降の売上げは▲80%を超え、今年は米国のクレストールだけで15億ドル近くを失うと予想される。
アストラゼネカはP
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