MR活動実態調査レポート
抗血栓薬市場の処方動向
新時代のMR活動実態調査・SMAXデータ分析125
株式会社A・M・C 代表取締役社長 三上彰貴子
2016年9月15日号
ここ半年ぐらいで「リクシアナ」のディテール(D)の増加が見られ、現場でも説明会が多く開催されているように実感していたため、今回は抗血栓薬市場のMR活動状況について、医師の処方動向の観点から分析した。「血液サラサラの薬」と患者は一辺倒に表現していることが多いが、抗血栓薬にはその作用機序から抗血小板薬と抗凝固薬、血栓溶解薬とに分けられる。 抗血小板薬は血小板が活性し血液凝集に至る過程を阻害することで血栓を防ぐ。古くは「アスピリン」が有名である。抗凝固薬は、血液凝固に関わる血液凝固因子(トロンビンや活性化第Ⅸ、Ⅹa、Ⅺa因子など)の働きを抑制して血栓形成を阻害する薬剤である。経口薬はこれまで「ワーファリン」(エーザイ)が主だった。血栓溶解薬は血栓に対してプラスミンを活性化させることで溶解する薬剤だが静注のため今回は取り上げない。 今回分析...
ここ半年ぐらいで「リクシアナ」のディテール(D)の増加が見られ、現場でも説明会が多く開催されているように実感していたため、今回は抗血栓薬市場のMR活動状況について、医師の処方動向の観点から分析した。「血液サラサラの薬」と患者は一辺倒に表現していることが多いが、抗血栓薬にはその作用機序から抗血小板薬と抗凝固薬、血栓溶解薬とに分けられる。 抗血小板薬は血小板が活性し血液凝集に至る過程を阻害することで血栓を防ぐ。古くは「アスピリン」が有名である。抗凝固薬は、血液凝固に関わる血液凝固因子(トロンビンや活性化第Ⅸ、Ⅹa、Ⅺa因子など)の働きを抑制して血栓形成を阻害する薬剤である。経口薬はこれまで「ワーファリン」(エーザイ)が主だった。血栓溶解薬は血栓に対してプラスミンを活性化させることで溶解する薬剤だが静注のため今回は取り上げない。 今回分析対
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