話題の焦点
「老人は肺炎で最期を悟る」
2016年9月1日号
現場医師にとって、高齢者を肺炎と診断したとき、どのように対応したものか、今、大変難しいテーマになっている。これまでの漫然とした対処が、患者や家族のためにならないことや医療現場も疲弊するばかりだとする気運が日増しに高まっているからだ。 結果、高齢者肺炎に「治療しない」選択肢もあり得る、とこれまでより一歩踏み込んだ診療ガイドラインの作成が検討されている。 社会生活中の罹患「市中肺炎」については、通常の治療が施されるが、問題は、2日以上の入院後の「院内肺炎」や、介護施設入所者や入退院を繰り返す「医療・介護関連肺炎」への対応だ。寝たきり状態での肺炎などでは、抗菌薬治療が必ずしも生命予後を改善するとは限らないことが明らかとなり、積極的な治療が見直されている。 耐性菌や誤嚥性肺炎などを含めて、混乱する高齢者医療医療が一歩踏み込んだ体制となるのは必須...
現場医師にとって、高齢者を肺炎と診断したとき、どのように対応したものか、今、大変難しいテーマになっている。これまでの漫然とした対処が、患者や家族のためにならないことや医療現場も疲弊するばかりだとする気運が日増しに高まっているからだ。 結果、高齢者肺炎に「治療しない」選択肢もあり得る、とこれまでより一歩踏み込んだ診療ガイドラインの作成が検討されている。 社会生活中の罹患「市中肺炎」については、通常の治療が施されるが、問題は、2日以上の入院後の「院内肺炎」や、介護施設入所者や入退院を繰り返す「医療・介護関連肺炎」への対応だ。寝たきり状態での肺炎などでは、抗菌薬治療が必ずしも生命予後を改善するとは限らないことが明らかとなり、積極的な治療が見直されている。 耐性菌や誤嚥性肺炎などを含めて、混乱する高齢者医療医療が一歩踏み込んだ体制となるのは必須だ
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