医薬経済気象台
大きいマイナス金利の副作用
—総括的検証の行方に注目—
2016年9月1日号
4〜6月期GDP(国内総生産)速報は、実質で前期比0.2%の成長にとどまった。マイナス成長は回避したものの、ほとんど横ばいの状態、景気の足踏みが続いていることを示している。
元凶は消費の不振にほかならない。為替市場では円高が続き、対ドルレートは一時的にせよ100円を割り込んできた。円高が今後も消費者心理に効いてくる可能性が高い。円高による企業収益悪化は、消費者の雇用、所得に対する懸念を強めていくことなる。
政府の経済総合対策は8月早々に全貌が明らかにされ、その後は首相はじめ政府首脳が夏休みに入っていた。補正予算案が臨時国会で審議されるのは、9月中旬以降になるから、その効果が評価されていくのは、まだまだ先の話で、目先の景気への効果は期待できない。残る焦点は金融政策になる。麻生太郎財務相と黒田東彦日銀総裁の会談で、連携して景気対策に当たる方向が示...
4〜6月期GDP(国内総生産)速報は、実質で前期比0.2%の成長にとどまった。マイナス成長は回避したものの、ほとんど横ばいの状態、景気の足踏みが続いていることを示している。
元凶は消費の不振にほかならない。為替市場では円高が続き、対ドルレートは一時的にせよ100円を割り込んできた。円高が今後も消費者心理に効いてくる可能性が高い。円高による企業収益悪化は、消費者の雇用、所得に対する懸念を強めていくことなる。
政府の経済総合対策は8月早々に全貌が明らかにされ、その後は首相はじめ政府首脳が夏休みに入っていた。補正予算案が臨時国会で審議されるのは、9月中旬以降になるから、その効果が評価されていくのは、まだまだ先の話で、目先の景気への効果は期待できない。残る焦点は金融政策になる。麻生太郎財務相と黒田東彦日銀総裁の会談で、連携して景気対策に当たる方向が示さ
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