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医政羅針盤

「地域医療構想」実現に向けた課題

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2016年9月1日号

 各都道府県で策定作業が進められてきた地域医療構想は、間もなくすべて出揃うことになる。今後、地域ごとの調整会議で、その具体化に向けた検討が進められることになる。今回は、地域医療構想の実現に向けた課題について、改めて考えることにしたい。  第1に、機能別の必要病床数の捉え方だ。病床数自体を目標にした「数字合わせ」をしても意味はない。地域の医療ニーズの変化を踏まえながら、持続可能で質の高い医療提供体制をそれぞれの地域でどのように構築するかという議論が不可欠であり、機能別の必要病床数に「収れん」していくとしても、その「結果として」であるべきだ。  難しいのは、病棟ごとの患者像の幅をどの程度許容するかという点だ。必要病床数は、患者数単位で推計されているが、病床機能報告制度は、病棟単位で機能が選択されているからである。  厚生労働省も「地域医療構想策...  各都道府県で策定作業が進められてきた地域医療構想は、間もなくすべて出揃うことになる。今後、地域ごとの調整会議で、その具体化に向けた検討が進められることになる。今回は、地域医療構想の実現に向けた課題について、改めて考えることにしたい。  第1に、機能別の必要病床数の捉え方だ。病床数自体を目標にした「数字合わせ」をしても意味はない。地域の医療ニーズの変化を踏まえながら、持続可能で質の高い医療提供体制をそれぞれの地域でどのように構築するかという議論が不可欠であり、機能別の必要病床数に「収れん」していくとしても、その「結果として」であるべきだ。  難しいのは、病棟ごとの患者像の幅をどの程度許容するかという点だ。必要病床数は、患者数単位で推計されているが、病床機能報告制度は、病棟単位で機能が選択されているからである。  厚生労働省も「地域医療構想策定

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