眺望 医薬街道
貴方は自宅で死ねるだろうか
近藤正觀
2016年9月1日号
厚生労働省は12年に「在宅医療・介護あんしん2012」というプロジェクトを発足させ、具体的施策と工程表の作成に取り組んできた。在宅医療・介護を推進することにより、療養のあり方について国民の希望に応えつつ、地域で慢性期・回復期の患者や要介護高齢者の療養の場を確保することを重視してきた。 日本の平均寿命は男女ともに80歳を超え、65歳以上の高齢者は25年には3700万人、42年がピークで3900万人と予想されている。今後の人口高齢化は都市部で起きることが大きな問題だ。首都圏1都3県の75歳以上人口は10年が318万人だが、25年には572万人と推計され、平均1.8倍に膨らむ(全国平均は1.5倍)。大阪、愛知も1.8倍だ。首都圏では埼玉が2倍、千葉が1.92倍と、そのスピードは早い。 都市部の高齢者の施設収容は限界を超え、特別養護老人ホームや介護療養病床などに入れない患者が続出、数年待ちの...
厚生労働省は12年に「在宅医療・介護あんしん2012」というプロジェクトを発足させ、具体的施策と工程表の作成に取り組んできた。在宅医療・介護を推進することにより、療養のあり方について国民の希望に応えつつ、地域で慢性期・回復期の患者や要介護高齢者の療養の場を確保することを重視してきた。 日本の平均寿命は男女ともに80歳を超え、65歳以上の高齢者は25年には3700万人、42年がピークで3900万人と予想されている。今後の人口高齢化は都市部で起きることが大きな問題だ。首都圏1都3県の75歳以上人口は10年が318万人だが、25年には572万人と推計され、平均1.8倍に膨らむ(全国平均は1.5倍)。大阪、愛知も1.8倍だ。首都圏では埼玉が2倍、千葉が1.92倍と、そのスピードは早い。 都市部の高齢者の施設収容は限界を超え、特別養護老人ホームや介護療養病床などに入れない患者が続出、数年待ちの状況
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録