銘柄公開でわかった製薬業界の大株主「GPIF」
塩崎厚労相の武田薬品株も下支え
2016年8月15日号
「ここまで満遍なく株価を下支えされているとは驚いた。やはり製薬企業は『官製企業』と呼ぶに相応しい。大株主は厚生労働省だ」
総額2兆円もの製薬関連株を厚労省傘下の機関が保有していたのだから、なかなか反論は難しい。
運用資産額約134兆円を誇る世界最大の投資機関「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)が7月29日、15年3月時点で保有していたすべての債権の発行体と株式銘柄の公表に踏み切った。
GPIFは国内債権56・8兆円、国内株31・4兆円、外国債券18・1兆円、外国株29・8兆円を持ち、金融市場を泳ぐ「クジラ」と称される巨大機関。その運用実態が露わになったわけだが、本誌集計により、国内株2037銘柄のうち、製薬関連企業49銘柄で全体の約6・3%に当たる約2兆円(表)を占めていたことがわかった。
国内株1位はトヨタ自動車の時価総額1兆5499億円で、トップ10にこそ...
「ここまで満遍なく株価を下支えされているとは驚いた。やはり製薬企業は『官製企業』と呼ぶに相応しい。大株主は厚生労働省だ」
総額2兆円もの製薬関連株を厚労省傘下の機関が保有していたのだから、なかなか反論は難しい。
運用資産額約134兆円を誇る世界最大の投資機関「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)が7月29日、15年3月時点で保有していたすべての債権の発行体と株式銘柄の公表に踏み切った。
GPIFは国内債権56・8兆円、国内株31・4兆円、外国債券18・1兆円、外国株29・8兆円を持ち、金融市場を泳ぐ「クジラ」と称される巨大機関。その運用実態が露わになったわけだが、本誌集計により、国内株2037銘柄のうち、製薬関連企業49銘柄で全体の約6・3%に当たる約2兆円(表)を占めていたことがわかった。
国内株1位はトヨタ自動車の時価総額1兆5499億円で、トップ10にこそ製薬
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