松森浩士・テバ製薬社長兼ＣＥＯ

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松森浩士・テバ製薬社長兼ＣＥＯ

2016年8月15日号

発売中止は「悪」ではない──かつて競合メーカーにいましたが、入社していかがですか。松森　テバが旧大洋薬品の「負の遺産」、つまり品質問題で、かなりのリソースをかけてきたことがよくわかった。大洋買収後、なかなか苦労を脱却できていないイメージだったが、本国からかなりの人を送り込み、ＳＯＰ（標準業務手順書）などかなりの部分を導入し、ドラマチックに改善している。　例えば、長期安定性試験。当局から各社に対して後発品にも長期安定性試験を実施し、年次ごとに規格値に入っているか確認するよう通知があった。テバは13年1月に「安定性試験センター」を設立して、かなり真剣に取り組んだ。　その結果、4月に7製品が規格値から外れてリコールになった。そのうち1製品は人為的なミスだったが、前向きなアクションをとったが故のリコールといえる。リコール自体はよくないが、もともと大洋が... 発売中止は「悪」ではない──かつて競合メーカーにいましたが、入社していかがですか。松森　テバが旧大洋薬品の「負の遺産」、つまり品質問題で、かなりのリソースをかけてきたことがよくわかった。大洋買収後、なかなか苦労を脱却できていないイメージだったが、本国からかなりの人を送り込み、ＳＯＰ（標準業務手順書）などかなりの部分を導入し、ドラマチックに改善している。　例えば、長期安定性試験。当局から各社に対して後発品にも長期安定性試験を実施し、年次ごとに規格値に入っているか確認するよう通知があった。テバは13年1月に「安定性試験センター」を設立して、かなり真剣に取り組んだ。　その結果、4月に7製品が規格値から外れてリコールになった。そのうち1製品は人為的なミスだったが、前向きなアクションをとったが故のリコールといえる。リコール自体はよくないが、もともと大洋が抱え

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