医薬経済オンライン

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中国で「チーム医療」は普及するのか

糖尿病領域に日本式治療、医師や薬剤師が指導

2016年8月15日号

意欲を語る飯塚氏 日本の医療を中国に輸出する計画が、東京大学医学部附属病院や医療機器メーカーを中心に進んでいる。17年春にも北京市に日本式の糖尿病専門病院が設立される予定だ。民間企業では、テルモや電子カルテを提供するSJメディカルが参画。9000万人もの糖尿病患者がいるとされる中国市場に〝日式〟の医療を病院ごと広める計画だ。  医療分野のいわゆる「アウトバウンド」は、病院が中核になるため、産業としてはまず施設に付随する電子カルテや医療機器が先行する。設備は病院設置とともに導入され、企業側の利益に直結しやすいためだ。一方、消耗品である医薬品や医療材料は病院を輸出しても、すぐにその施設で日本製品が採用されるわけではない。中国では省ごとの入札制度や複雑な保険制度により、使える医薬品が限られる。このため病院輸出に対し、日本の製薬業界の関心は医療機器産... 意欲を語る飯塚氏 日本の医療を中国に輸出する計画が、東京大学医学部附属病院や医療機器メーカーを中心に進んでいる。17年春にも北京市に日本式の糖尿病専門病院が設立される予定だ。民間企業では、テルモや電子カルテを提供するSJメディカルが参画。9000万人もの糖尿病患者がいるとされる中国市場に〝日式〟の医療を病院ごと広める計画だ。  医療分野のいわゆる「アウトバウンド」は、病院が中核になるため、産業としてはまず施設に付随する電子カルテや医療機器が先行する。設備は病院設置とともに導入され、企業側の利益に直結しやすいためだ。一方、消耗品である医薬品や医療材料は病院を輸出しても、すぐにその施設で日本製品が採用されるわけではない。中国では省ごとの入札制度や複雑な保険制度により、使える医薬品が限られる。このため病院輸出に対し、日本の製薬業界の関心は医療機器産業に

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