医薬経済オンライン

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熊本地震から得られた教訓

悩みに悩んだ職員への「対応」

第5回

特定医療法人谷田会谷田病院事務部長 藤井将志

2016年8月15日号

病院の風呂場を時間制で開放 筆者の所属する谷田病院(上益城郡甲佐町)はライフラインの断絶がなく、地震発生後5日目には各種物流機能が正常な状態に戻ったことが確認できた。この時点で大きく2つの方針を示した。ひとつは連載2回目(7月1日号)で記したオーバーベッドで被災病院などから患者を受け入れること。もうひとつは、被災した職員にできる支援はしようということだ。今回は職員向けに実施した対応をお伝えする。  病院周辺では断水している地域が多く、職員の家の多くも例外ではない。4月14日木曜夜の余震から数えると、土曜日の時点で2晩風呂に入れない家が多数あった。病院には病棟やデイケアなどに風呂やシャワーがいくつかあるので、職員と家族向けに時間制で風呂を貸し出すことにした。ただ、言うのは簡単だが、管理は想像以上に手間がかかる。家族にまで貸すのであるから、院内に見知... 病院の風呂場を時間制で開放 筆者の所属する谷田病院(上益城郡甲佐町)はライフラインの断絶がなく、地震発生後5日目には各種物流機能が正常な状態に戻ったことが確認できた。この時点で大きく2つの方針を示した。ひとつは連載2回目(7月1日号)で記したオーバーベッドで被災病院などから患者を受け入れること。もうひとつは、被災した職員にできる支援はしようということだ。今回は職員向けに実施した対応をお伝えする。  病院周辺では断水している地域が多く、職員の家の多くも例外ではない。4月14日木曜夜の余震から数えると、土曜日の時点で2晩風呂に入れない家が多数あった。病院には病棟やデイケアなどに風呂やシャワーがいくつかあるので、職員と家族向けに時間制で風呂を貸し出すことにした。ただ、言うのは簡単だが、管理は想像以上に手間がかかる。家族にまで貸すのであるから、院内に見知ら

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